研究が辛いと感じないための心の持ち方

 この記事は CAMPHOR- Advent Calendar 2019 3日目の記事です.2日目の記事は honaiサイトの読み込みが終わらないのでアニメーションを調べてみた でした.

 こんにちは,サカシタです.大学院生で,普段は研究をしています.このブログの読者の中には,研究をする予定・現在している・過去していた人がいらっしゃると思いますが,皆さん,研究が辛いと思ったこと,ありませんか?私はあります.研究が辛いと感じることは誰にでも起こりえます.今日の記事では,私の体験を通して,研究が辛くならないために知っておきたかったこと,辛くなってしまったときの対処法,本当に限界がきたときに考えたいことを書いていこうと思います.想定する読者は来年から研究室に配属予定の学部3年生(B3),現在研究に取り組んでいる修士・博士の学生です.特にB3の学生について,脅すつもりはないのですが,それまで順調に進級してきたのに卒業研究を始めた途端,急におかしくなってしまう事態がままあります.卒業までの貴重な時間をできるだけ充実したものにできるよう,参考になれば幸いです.では,研究する上で事前にわかっておきたかったことから始めます.

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食卓から学ぶ形態学(魚の椎骨編)

今日の夕食に焼き魚,例えば,サバの塩焼き*1が出てくるとする(図1).大抵の人は身の部分を食べて,背骨を残す(図2).背骨も食べる!という猛者はいないため,残った背骨はほぼゴミ箱へ直行する.けれどこの背骨,実は観察すると面白いことがわかるのである.いったい,魚の背骨を見ていたら何が面白いのか?

図1:今日の晩ごはんは焼き魚
図1:今日の晩ごはんは焼き魚

*1:サバに見られる迷路模様は「チューリングパターン」と呼ばれる(気になる人は検索してください).

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SAKANAQUARIUM 2019 (834.194) 感想

ミュージシャンがベストアルバムを出すとき,それは活動の節目であり,今後を左右する分岐点だと思っている.正直,新譜のアルバムを数年出していないミュージシャンがベストアルバムを出すと,このグループは縮小していくかも,と考えてしまう.昨年サカナクションがベストアルバムを出したとき,おなじことを考えた.だから今年の3月に,彼らのツアーチケットの先行販売が始まったときは,久しぶりに名前を見て,まだ活動してるなら久しぶりにライブいくか,とチケットを適当に購入した.今思うと,新しく発売されるアルバムとちょうど対面するライブだったので,幸運だった.この6年間アルバムを待ち続けていたファンからすると,期待のいっそう膨らむツアーだったことは間違いないだろう.

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学術雑誌に初めて論文を通すまでの軌跡

はじめに

 先月の4月4日に,自分が第一著者の原著論文が「Journal of Morphology」という雑誌のウェブサイト上で公開されました.該当論文の解説記事は後日公開するとして,今回の記事では,論文が公開されるまでの過程(原稿執筆・査読受理・原稿修正・採択通知受領)を書き綴っていきます.この記事を書く動機は主に,1年近くかかった作業の思い出を文書として記録したいこと,と,1年前の自分が論文を書くときに知りたかった論文採択までの流れを知見として残したいこと,の2つです.この記事で言う論文は全て原著論文(学術雑誌に掲載される論文)を指します.学会プロシーディングス・講演要旨・講演原稿などは,また別の媒体なので,区別してください.1年前の自分のように論文を出版したい,と思っているけれど何をどう進めていけばいいのか分からないという人のお役に立てば幸いです.

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Web系開発初心者におくるポートフォリオサイト作成のススメ

 こんにちは,サカシタです.昨年7月から個人のポートフォリオサイトをWeb上に公開しました.

skstmsk-portfolio.firebaseapp.com

 ポートフォリオサイトの半分には,これまでの研究活動が一覧にして掲載してあります.研究活動を一覧にすることで,自分の研究を他の研究者に紹介しやすくなる,また,研究資金の申請書を書くときに業績の情報を参照しやすくなる,ということを想定しました.

 加えて,サイトのもう半分は開発・デザイン・絵描きの制作物を掲載しています.これは自分の身の回りの学生エンジニアが制作物を公開していたことに倣っています.研究活動とは直接の関係がありませんが,色々なスキルを提示しておいて,面白い仕事が舞い込んでくることを期待しています.

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京都のIT系学生コミュニティCAMPHOR-に入ったよ & 2年近く通ってみて

プログラミングって周りにプログラミングできる人がいる方がいいんですよ,って話.

本記事は2017年4月22日に書いた「京都のIT系学生コミュニティCAMPHOR-に入ったよ」を一部修正し,2019年3月20日時点でCAMPHOR-に2年在籍してみて得た体感を加筆した記事です.上述の記事の内容は前半の「入った当初」にほぼ維持されています.2年前はブログを書き始めたばかりだったので文体がいかにも口語体ですが,これもまた一興ということで2年後の記述と比較してお楽しみください.

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